教育メディア研究
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Breathing Earthの視点から見た教材開発
山下 修一
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2002 年 8 巻 2 号 p. 17-28

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抄録
本研究では、Breathing Earthがどのように受けとめられるのかを明らかにするために、大学生を対象にして、Breathing Earthの観察を行った群(N=146)と行わなかった群(N=53)に分けて検討した。その結果、Breathing Earth観察には、「日本は地震の多い国だと実感させる効果がある」ことが確認された。そして、中学校1年生(N=33)にも試行したところ、地震学習に対する受けとめ方に関しては、大学生同様の結果が得られた。さらに、今後の教材開発への示唆を見出すために、Breathing Earth開発の視点と科学教材開発の視点を比較して、ユニークな表現によって自然現象をイメージさせ、自然と自分の関係を問い直させるという観点からの教材開発も必要ではないかと示唆した。
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© 2002 日本教育メディア学会
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