抄録
穂高広域施設組合は、NEDO技術開発機構から委託を受け「先進型高効率乾式メタン発酵システム実験事業」を平成17年度より5年間にわたり実施した。バイオガス回収ごみの収集量は987t/年~1,278t/年であり計画値の約6割を達成した。バイオガス回収ごみの組成は、家庭系は紙ごみ20%、生ごみ80%に対し、事業系は紙ごみ40%、生ごみ60%であり、実験期間中を通して安定していた。実験参加世帯でのメタン発酵適物の分別率は、紙ごみ約50%、生ごみ約80%、全体では約70%であった。バイオガス発生量は原料1tあたり230Nm3以上を安定維持できた。発酵槽内の汚泥含水率は脱水処理が不要な78~80%を安定維持できた。9日間の原料投入及び装置の全停止後の再始動運転で速やかにバイオガス発生量が回復することを実証した。槽内汚泥のNH4-N濃度が2,500mg/kg以上でも安定運転を維持できることを実証した。