主催: 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
下水汚泥ガス化反応へのガス化方式の影響評価のため、気流層式ガス化装置および循環流動層式ガス化装置を用いた実験結果の比較を行った。その結果、ガス化ガス中のタール濃度は両方式で差が無いが、カーボンガス化率には大きな差があることが分かった。下水汚泥チャーのガス化速度が遅く、チャー滞留時間の短い気流層式ガス化装置では、チャーが完全にガス化しないため、気流層式ガス化装置では、カーボンガス化率が低い値となったものと考える。 また循環流動層式ガス化装置で行ったガス化実験では、下水汚泥乾燥物と木質ペレットのカーボンガス化率、タール濃度に大きな差は見られなかった。木質ペレットのガス化において、タール濃度を低減し高いカーボンガス化率を得るには、ガス化温度、改質温度の高温化が効果的であることが分かった。