抄録
低濃度でありながら広範囲にわたって分布するダイオキシン類汚染土壌の浄化法の確立を狙い,白色腐朽菌Phlebia brevispora TMIC 33929 を用いたダイオキシン分解特性の検討を行った.その結果,黒ボク土のKirk液体培地抽出処理後のろ液には,白色腐朽菌によるダイオキシン類の分解を阻害する成分が含まれていることが確認された.その阻害要因として,黒ボク土による阻害は,吸着のような物理的作用によるものではなく,土壌成分の溶出に伴う化学的作用によるものである可能性が高い.また,その成分は,増殖阻害以外の阻害影響を及ぼしていると考えられた.