抄録
1999年製ノートPCを詳細解体し元素分析を行った結果、ノートPC1台中にはベースメタルとしてFe530g、Al270g、Cu140g、Ni38g、Cr15g、Zn15g、Pb5.2g、Sn6.7gが存在し、貴金属・レアメタルとしてAu180mg、Ag970mg、Nd1900mg、Pd42mgが存在することがわかった。貴金属・レアメタルはほとんど基板中に存在するが、Al、Fe、Ni、Crは構造材や放熱用材料としてノートPC中に使用されている。また、Inは液晶パネルに使用され、NdはHDDのアーム駆動用磁石として使用されている。将来の鉱物資源として回収を考えると、液晶パネル、HDD、および基板は回収を検討する必要がある。