廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第22回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B2-2
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B2  プラスチックの資源化
人工芝リサイクルシステムに関する技術開発
*大音 清熊澤 正世茂木 敏
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抄録
学校施設又はスポーツ施設では人工芝の敷設が増加している。概ね10年が廃棄サイクルと言われ、当初敷設の廃棄時期が到来しつつある。現状ではそのほとんどが埋立処分に依存している。「最終処分量の削減」及び「廃プラスチックのリサイクル促進」に寄与するために、人工芝の資源化リサイクル技術の開発に取り組んだ。 人工芝の構造は芝草とそれを支える基布とからなり、充填材として珪砂とゴムチップが使用されているが、構成部材毎に分けることができれば、資源化リサイクルが可能になる。人工芝より芝草を分離回収する技術は未開発の分野であるため、分離方式の検討を行いカッター切断式分離装置を開発し、ほぼ完全に芝草と基布に分離することができた。芝草は単一素材である点よりマテリアルリサイクル化を、芝草回収後の基布部は複合体のためサーマルリサイクル化を可能にした。また、振動と風力を利用した選別装置の開発を行い砂のリユースを可能にした。
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© 2011 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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