抄録
廃棄物処理施設には莫大な建設費がかかる一方で、維持管理費も施設の老朽化に伴って毎年の整備費用が次第に大きくなっていくことが知られている。しかしながら、これまでは施設の更新時期については、数値的な根拠がないままに慣習的に決定されてきた。本研究では自治体の会計データを活用し、それらを解析することにより施設の最適な更新時期を見計らうモデルを構築することを目的として行った。また、将来的には本モデルを一事例の検証にとどめずに一般化し、施設の最適更新時期を容易に見つけ出すことが可能となる手法を導き出すことを目的として行った。