抄録
今回調査した衣類では購入数の約2割が古着であったが、衣類の環境負荷情報を提示し、どの程度まで古着の割合を増やすことができるか尋ねたところ、さらに約2割の増加が見込まれた。その他、以下のような結果が得られた。
・古着購入者の割合は24%、ここ数年購入していない人は12%、購入未経験者は64%となった。
・ごみ減量意識が高い人ほど購入経験がある傾向。ただし近年購入していない人も多く、現状ではごみ減量意識との関係はほとんどみられない。
・相対的に50代以上、古着購入中止者、環境記事講読傾向の高い人の増加が大きく、こうした層への働きかけは有効だと考えられる。
・古着購入状況別の新品購入枚数を見ると、古着を購入している人の方が1人あたりの新品購入枚数が多い傾向にあった。ただし、古着購入による新品購入抑制の有無の検討は今後の課題となった。
・新品の購入枚数は20代が多く、情報提示による削減可能性も20代に多かった。