主催: 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
本研究では、一般廃棄物管理に対する住民ニーズが、ライフステージによって異なることを明らかにする。ソーシャル・マーケティングの手法を活用し、対象とする川崎市民をライフステージでセグメンテーションし、5つのセグメントに属する住民を対象に、それぞれグループ・ディスカッション(GD)を実施する。GDでは、川崎市が行う廃棄物管理に対する満足度を聞き、その満足・不満足の評価に影響した事柄を、どの行政対応に関連しているか(下位概念)、どういう価値概念に基づいているか(上位概念)という観点で話し合いながら、模造紙に評価構造図としてまとめていく。5つのセグメントのGD結果から、各セグメントで異なる、廃棄物管理に対するニーズを明らかにし、画一的でない、各セグメントのニーズを踏まえた廃棄物管理システムや情報提供が、住民の満足度と協力度を高め、結果として効率的、効果的な行政サービスに繋がる可能性について、検討を行う。