抄録
多くの市町村で行っているごみ組成調査は,複数のごみ袋をまとめて展開する方法をとっており,家庭系食品廃棄物の詳細な調査になっていない。家庭系食品廃棄物の排出タイプを把握することで、タイプ別の減量方策・対応方策を検討することが可能になると考えられる。そこで,家庭系廃棄物をごみ袋単位で展開調査し,実査と多変量分析(主成分分析とクラスター分析の二つ)を用いて排出構造を明らかにすることを目的に研究を行った。その結果,多変量解析を用いて,ごみ袋内の食品廃棄物の状況を類型化し,「中間的特性型」「飽食管理型」「環境配慮排出型」「外食中心型」の4つに分類した。