主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第27回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 27
開催地: 和歌山大学
開催日: 2016/09/27 - 2016/09/29
ごみ箱の持つシステム的機能性に着目し,その設置場所による移動影響の違いが分別行動に与える影響を明らかにした.福岡大学構内の2箇所を研究対象地点とし,1箇所は可燃ごみ・資源ごみの2種分別,もう1箇所は可燃ごみ,ペットボトル,缶,ビンの4種分別となっているため,ごみ箱の分別数,デザインの違いの影響も併せて検討した.その結果,分別数が少なく視認性にも劣る場合には,もともと分別率が低く,異物混入率は高いこと,分別数が多く視認性に優れた場合には,移動距離の増加に伴い有意にごみ排出量が減少し,分別率が低下し,異物混入率が増加する傾向を明らかにした.以上をまとめると,移動距離が長くなるとごみ箱デザインによらず,分別率が低下しやすいが,異物混入についてはごみ箱デザインの影響が大きいと結論づけられる.