廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第28回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A11-5-O
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A11 国際循環・海外調査
中国北京の住宅地と農村の生活ごみ分別状況
*小寺 正明
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キーワード: 中国, 北京, ごみ分別, 農村
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抄録

ごみは陸域から川を経て海洋ごみになるが、中国からのプラスチックごみが日本に漂着している。中国の農村では、過疎化が進み、行政によるごみ回収が行われていないところがあり、プラスチックごみを川に捨てているところがある。そこで、中国の農村でのごみ分別回収の先進事例を調べて適用すれば海ごみ対策になると考えられる。そのため、北京の農村と住宅地の生活ごみの分別回収を調査した。 北京市石景山区八角街道(住宅地)では、ごみ回収バケツの色を変えて、次の4種類に分別して回収している。藍色:可回収物、緑色:生ごみ、灰色:その他、赤色:有毒有害物である。生ごみは堆肥化している。北京市昌平区辛庄村(農村)でも同様に4種類に分別して回収している。生ごみは酵素で液肥にして農業に利用している。ボランティアによる村民に対しての分別回収の指導の結果、分別回収が行われている。分別回収の指導と回収の実施が重要であることが分かった。

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© 2017 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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