抄録
生ごみ分別収集及び堆肥化処理を促進するシナリオを設定し、平成27年度のごみ処理に関するデータをもとに、仮に生ごみ堆肥化が促進した場合の、全国レベルでのごみ処理フロー、資源化量、再生利用率の変化を推計するモデルを開発した。一人当たりの耕地面積を生ごみ堆肥化の導入可能性を評価する指標とした。推計の結果、堆肥化処理量が大幅に増加(1,776%増加)したのに伴い、直接焼却量が約300万トン減少した(9%減少)。また、資源化量は堆肥化処理で1,268%増加、直接焼却及び燃料化処理でそれぞれ2%、9%減少し、総合的には97%増加した。再生利用率は3.5ポイント上昇し、23.9%となった。