主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
2012年以降、南スーダン共和国の首都ジュバ市で実施された廃棄物管理プロジェクトの実践例から、被援助国のオーナーシップ醸成プロセスを検証した。
特徴的な3つの活動は、①隣国スーダンへのスタディツアーを通じた相互交流と研鑽、②我が国の経験から学ぶ変革期の廃棄物管理のあり方に関する講義、③ジュバ市廃棄物管理の将来像を探るためのパイロット事業の実践、である。
これらの活動から、ジュバ市清掃関係者が①廃棄物管理の理想のあり方を知り、②自国の現状とのギャップ(課題)を客観的に認識できるようになり、③組織化や相互に学び合う仲間の存在によって議論や実践が促され、④清掃行政の意義や目的に深く共感したところで、⑤実現可能な改善策が提示されたことにより、⑥自らが主体的に問題を解決していく自覚が生まれ、⑦具体的なアクションや成果につながった、と観察された。