主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
明治33年に公布された「汚物掃除法」は、土地の所有者等や市に、汚物の掃除、清潔の保持を義務付けました。しかし、、汚物を掃除し、処分すれば足りるという考え方で、屎尿の処理実態についていえば、近世社会と大きく変わりはありませんでした。
これに対して、「汚物掃除法」を改正して、昭和29年に制定された「清掃法」は、「汚物を衛生的に処理し」、「生活環境を清潔」にすることにより、「公衆衛生の向上を図ること」を目的(第1条)とし、市町村に①清掃思想の普及、②職員の資質の向上、③施設の整備と作業方法の改善を図り、④清掃事業の効率的な運営を求めるもので(第2条)、はじめて汚物を科学的に処理する立場に立脚したものです。
京都市は、法の施行にあわせて「清掃条例」を制定していますが、注目すべきことは、京都大学等にごみの堆肥化等の研究を委託していることです。「清掃法」施行当時の京都のごみ処理状況も含めて報告したい。