廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A12-5
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A12 災害廃棄物処理計画(2)
PRTR情報を活用した化学物質保有量の推定方法に関する検討
*水谷 聡貫上 佳則
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抄録

震災時に事業所からの化学物質の漏洩による事故や環境汚染が懸念され,災害計画を立てる上でも,化学物質の漏洩の可能性を予測することが必要である。事業所が使用している化学物質の種類と量については,PRTR法によりある程度の情報が公開されているが,そこで公開されているのは,購入量や排出量,移動量のみであり,震災時に重要となる事業所内での保管量については不明である。本研究では,大阪府の化学物質管理制度で化学物質の取扱量が把握されていることに着目し,PRTR制度での排出移動量と事業所の取扱量との関係を調べることで,化学物質の保管量を推定する方法について検討した。両者の比は,業種や化学物質によってさまざまな値を示し,中には1000倍を超えるようなケースも見られた。

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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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