主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
日本では抹消登録台数の20%から25%が中古車として輸出されていると言われるが、それは乗用車、貨物車、バスの合計数であり、車種別や排気量別など細分化されたものについては知られていない。関連産業にとって車種別に捉えることは重要であるが、2つの中古車輸出関連統計(貿易統計、輸出抹消登録台数)があり、どちらの統計を用いるべきかという課題がある。このような背景の下、本研究では乗用車、貨物車について小型車、普通車に車種を細分化し、中古車輸出関連統計の比較を行う。比較の結果、乗用車については、小型車は貿易統計のほうが大きく、普通車は輸出抹消登録台数のほうが大きいことがわかった。また、貨物車については乗用車と全く逆の結果となった。これらを受け、道路運送車両法の規定から、車種別に抹消登録台数における中古車輸出台数の割合を示す場合は、輸出抹消登録台数を用いることが望ましいことなどが示された。