主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
下水汚泥や畜産糞尿などの有機性廃棄物は、再生可能エネルギー源の1つとして注目されており、その中に含まれるエネルギーを回収し利用することが進められている。本報では、汚泥中に存在している未利用の窒素成分をエネルギー利用することを最終目的として、汚泥中の窒素成分回収方法(アンモニアストリッピング法、および亜臨界水酸化処理法)の比較を行った。両方法とも汚泥中の窒素成分を回収することが出来たが、低い回収率であった。窒素回収にかかる時間を同程度として窒素回収率を比較すると、亜臨界水酸化処理の方が高い回収率を示した。また、亜臨界水酸化処理では汚泥の種類によって回収量に大きな差異がみられたが、処理時間を短くすることで回収率の向上が期待された。今後は、窒素回収量を最大にするため、汚泥の性状に対する最適な亜臨界水酸化反応条件を見出す必要がある。