廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B4-7
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B4 下水汚泥・家畜排せつ物の資源化
二次処理方式に着目した下水処理場におけるメタン生成ポテンシャルの評価
*井上 大介成井 貴祥黒田 真史惣田 訓池 道彦
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抄録
本研究では、国内の下水処理場で採用されている6種類の二次処理方式(CAS、AO、A2O、OD、SBR、MBR)を対象として、統計データ及び嫌気性消化試験結果に基づき、メタン生成ポテンシャルの評価をするとともに、メタン生成ポテンシャルを構成する汚泥転換率及びメタン転換率に影響する要因について検討した。その結果、CAS、AO、A2Oは、汚泥転換率とメタン転換率がSBR、OD、MBRよりも高く、それらよりも非常に高いメタン生成ポテンシャルを示した。SBRとODは、メタン転換率はそれほど低くはないものの、自己消化の進行によって汚泥転換率が低いことが明らかとなった。また、MBRは、汚泥転換率とメタン転換率がいずれも低く、さらにVS/TS比も低いため、対象とする処理方式の中でメタン生成ポテンシャルが最も低いことが明らかとなった。
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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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