廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C4-7
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C4 熱処理残渣資源化
ガス化溶融および灰溶融施設から発生する溶融メタルの希少金属含有量
*仲嶺 彰人松藤 敏彦松尾 孝之山口 直久
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抄録
ガス化溶融および灰溶融施設から発生する溶融メタルについて,金などの希少金属が溶融メタルに移行することから,金属鉱石の代替物とする考え方がある。本研究ではさまざまな溶融施設からメタル試料を採取し,資源化の可能性を調べた。

メタルを産出する28施設のサンプルを分析し,対象施設を1電気式灰溶融,2燃料式灰溶融,3コークスベッド式ガス化溶融,4酸素式ガス化溶融に分類した。メタル中のAu濃度に対するPt,Pd,Cu濃度は正の相関が見られ,これらの金属の由来が同一であることが分かった。Au,Pt,Pd濃度はグループ3が他グループより少ない傾向が見られたが,主用金属であるSi,Ca,Feのメタルへの移行量が高く,希釈されたためである。Au,Pt,Pdの搬出物全体あたりの重量は施設間で大きな差がなく,施設へ搬入されるAuなどの量がほぼ同じであると予想される。
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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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