廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E1-3
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E1 水銀・石綿・除染廃棄物
石綿含有成形板等のストック量・廃棄量予測および戸建て住宅の屋根補修アンケート調査
*平井 康宏一島 冴宇矢野 順也浅利 美鈴酒井 伸一
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抄録
石綿含有建材のストック量および解体に伴う廃棄物量の推移を推定した。対象建材はレベル3建材とし、建物用途別×築年別の床面積あたり石綿含有建材使用原単位と、建築物ストック統計および建築物残存率関数を用いて推定した。2013年のストック量(石綿換算)は、工場・倉庫で主に使われるスレート波板と住宅用化粧スレートが大半を占め、計391万トンと推定された。2013年の廃棄量は6万トン強であり2030年ごろの8万トン弱をピークとして、2050年に6万トン程度と推移し、2063年にストック量は61万トンに減少すると予測された。
戸建て住宅屋根の交換・修理に関するネットアンケート調査により、スレート屋根では築後10年ごろから毎年7%前後の住宅で修理が実施され、その内容は築後20年程度までは再塗装など屋根材の廃棄を伴わず、築後35年にかけて葺き替えの割合が高まり屋根材の廃棄比率が高くなることを明らかにした。
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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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