主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
不燃ごみ中には、内容物の残った化粧品ゴミや医薬品ゴミが混ざっている。そこで、それらの量の把握と埋立地管理への影響について検討した。
その結果、不燃ごみ中には不燃ごみ重量の数%から10%程度の化粧品ゴミや医薬品ゴミが含まれていることがわかった。また、容器内に残ったそれらの量は、最大で不燃ごみ重量の数%程度であることもわかった。不燃ごみ中に含まれるそれら残渣量が少ないため、溶出試験結果から、埋立地への汚濁負荷に対する影響は低いということがわかったが、化粧品や医薬品中には様々な化学物質が含まれているため、破砕選別処理設備の管理や埋立地管理を考慮すると可能な限り不燃ごみに入らないようにすることが必要である。一方、埋立地への不燃ごみ処理残渣の影響という面からは、2週間程度のエージングが温度の低下およびVOCの放出のために必要であることがわかった。