抄録
現在、中国では都市人口の増加、生活レベルの向上に伴い、都市生活ごみの排出量が大幅に増加している。中国は23省級行政区、5自治区、4直轄市、2特別行政区によって構成され、各地区の経済状況、行政の政策判断などの違いによって、都市生活ごみの衛生処理状況も異なる。本研究では、中国における都市生活ごみ衛生処理方式の現況を把握した。東部地区を除く地区の衛生処理方式の主体は埋立である。次に、西北地区の陝西省西安市を対象とし、埋立処理方式の比較評価を行った。現状のごみ組成では準好気性埋立+LFG回収・燃焼(B-1)の温室効果ガス排出量が最も小さい推計結果が得られた。