主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
本研究では、全国の一般廃棄物焼却施設を対象に、廃棄物の焼却生成ガスに由来するCO2の他に、上記に述べた2つの要素である「発電」と「余熱利用」を考慮して、焼却施設から排出される実質的な温室効果ガス(CO2)の排出量を評価した。
その結果、焼却施設からのCO2の排出量は、発電を考慮すると55%、余熱利用を考慮すると30%の削減の効果があった。(石炭火力による換算)。
また、廃棄物発電は比較的使用開始年度が新しい焼却施設で行われると高効率でCO2を削減できることから、古い焼却施設の建て替える際に、温室効果削減の対策として一定規模(年間7万ト以上)であれば発電施設をもつ焼却施設が有効であり、余熱利用に関しては、施設の規模や使用開始年度よりは、各施設の稼働開始時の余熱利用計画に大きく影響を受けることが分かった。