主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
【背景】近年、有機性廃棄物をアメリカミズアブの幼虫に処理させ、虫体を飼料化、残渣を堆肥化する研究が行われている。本研究では、幼虫による家庭系食品廃棄物の処理が効率的で安全であるか、また残渣の肥料的価値について検討した。【方法】家庭系廃棄物試料を幼虫に1g/1頭で15日間処理させ、試料を公定法に従い成分分析及び菌叢解析を行った。【結果・考察】残渣は水分率及び全炭素率の低下並びにアンモニア態窒素率の増加がみられた。さらに、処理前後で菌叢に量的・構成的な違いがみられ、独自の菌叢をもつと示唆された。また、処理後に大腸菌は確認されなかった。牛糞と比べると、残渣は全炭素率が高く、無機態窒素率、特に、硝酸態窒素率はアンモニア態窒素率に比べ低かった。さらに、占有菌種も堆肥化中期にみられるものであった。以上のことから、本処理は家畜排泄物の堆肥化に比べ不十分であり、肥料利用には追処理が必要だと考えられた。