主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
本研究では、木材資源が豊富な本県の特徴を生かし、秋田スギから水素ガスを効率的に製造する技術開発することを目的に、衝撃粉砕機により粉砕した木粉を熱分解(ガス化)し、生成されたガスを測定することにより、効率的な水素ガス製造技術の開発を目指している。
そこで、本報告では、再生可能エネルギーである木質バイオマスから水素ガスを効率的に製造する技術を開発することを最終目的に、触媒を添加した場合の熱分解挙動、並びにガス化剤として水蒸気ガスを使用した場合の水素ガス発生挙動を調べるための試験を行った。調その結果、触媒添加による熱分解試験では、触媒を添加することによって、特に低温において水素ガス発生量は増加する傾向にあり、触媒としては水酸化ニッケルが最も効果が大きかった。
また水蒸気によるガス化試験では、810℃を超えるあたりから水素ガス発生量が急激に増加し、高温側では触媒の効果はあまりみられなかった。