廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-10-W
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A1 ごみ発生・排出抑制
大学におけるプラスチックごみ削減に向けた社会実験
*岡山 朋子
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抄録

筆者のゼミでは2019年10月に、大学が学生へのPRによってごみ削減効果を得られることの実証を目的として、プラスチックごみ削減キャンペーン(社会実験)を実施した。ペットボトルごみの削減のために給水機を設置してマイボトル持参を呼び掛け、リサイクル性向上のためにペットキャップやラベルの分別排出を推奨した。さらに、レジ袋の発生抑制については1枚を使いまわすことを呼び掛け、合わせてマイバッグ持参を推奨した。効果を計るため7月と10月にプラスチックごみ細組成調査を行い、また、キャンペーン後には学生を対象にどのようにキャンペーンを認識し、行動変容があったかを調査した。

効果としては、ペットボトルは1日平均排出が約160本減少し、レジ袋は約130枚減少した。キャップを外して排出されたペットボトルは36%になった。ペットボトルの発生抑制のために、学内に給水機を設置することが極めて有効であることが分かった。

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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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