主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 32
開催地: 岡山コンベンションセンター
開催日: 2021/10/25 - 2021/10/27
もみ殻はそれに伴って毎年排出されるバイオマスであるため、持続可能性という観点からも素晴らしいエネルギー源である。しかし、その反面、燃焼後の燃焼灰が、木材を燃焼させた時に比較すると、10倍以上残存する。実は、バイオマスをエネルギー利用する際には、燃焼灰の処分がかなりの負担になっており、燃焼灰は少なければ少ない方が、有利である。その理由もあり、もみ殻のエネルギーとしての利用は、かなり制限されてきた。そこで、シリカがpHの高い環境下において遊離し、アルカリ溶液で簡単に溶解できることから、燃焼灰の原因となるシリカを抽出してシリカを含有しないもみ殻を製作することで、燃焼灰の少ないもみ殻燃料として再利用できる可能性があると考えた。よって本実験では、工業分析を用いて異なる条件下でシリカを除去したもみ殻の物性変化を評価し、熱量測定を用いて燃料利用を行う上での性能の変化を分析することを目的とした。