廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C5-3-O
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C5 有価物の分離回収
静電選別の回収率向上へ向けたプラスチック落下分布のリアルタイム観測方法の検討
*黒田 真司衣川 勝三木 伸介
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抄録

プラスチック選別工程の一つである静電選別は、異なるプラスチック間の摩擦帯電時における帯電極性の相違と静電場から受ける力の差を利用した選別方法である。静電選別では、摩擦帯電時の周囲の温湿度や印加する電圧の大きさ、投入される原料の混合比率など種々の条件によってプラスチックの帯電状態が変動し、回収率に影響を与える。本研究では、静電選別におけるプラスチックの回収率向上に向け、摩擦帯電したプラスチックの落下位置の分布(落下分布)をリアルタイムで観測する方法について検討を行った。方法として、プラスチック落下時の様子をハイスピードカメラで撮影し、プラスチックの落下分布を画像処理によって定量化した。実験の結果、画像処理によって作成した落下分布が実測に対して1.5 ptと高い精度が得られることが分かった。本手法を静電選別に適用することで、プラスチックの回収率向上が期待できる。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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