主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 32
開催地: 岡山コンベンションセンター
開催日: 2021/10/25 - 2021/10/27
当社は、焼却主灰を乾式回収する乾式コンベアの導入を進めており、この乾式コンベアの後段に物理選別である開発中の「金属濃縮プロセス」を導入し「乾灰選別システム」の構築を目指している。このシステム構築により、有価金属を含む金属濃縮灰を回収し金属リサイクルを可能にする。さらに、有害金属を同時に回収することで、残りの無害化灰について土木資材等への有効利用が見込まれ、最終処分場に排出する灰を低減可能になると考えられる。乾灰選別システムによる選別特性確認により、金属濃縮灰中のCu濃縮率は数10倍から数100倍濃縮できた。一方、無害化灰中のPb濃度は数10ppmオーダーまで低減できた。ただし、<1mm画分については目標値が両立のための検討が必要で、乾灰選別システムの比重選別機に静電分離の機構を追加した装置を試作し、選別性能の向上を検討している。