近年私たちの生活を便利にしてきたプラスチックは、適正処理や資源循環システムの構築が生産・消費量のスピードに追い付かない中で様々な問題を引き起こしている。代替が出来るものや再資源化に適しているものなど、より適切な施策を提案するために欠かせないのが消費者意識・行動の現状と変容可能性の把握である。本研究では、実際に家庭に流入するプラスチックの実態を詳細に記録し、合わせて各家庭の構成やライフスタイル、消費選択における嗜好性と記録結果を掛け合わせた分析を行うことで、プラスチックの消費実態と傾向を明らかにすることを目的とした調査手法の開発を目指し、限られた対象者であるが、直接の廃棄物収集を行わず、リモート環境においても実施可能な調査として試行した。実際に世帯間での消費量には差が出る結果となり、今後の大規模調査へ向けた示唆と課題が得られた。