日本の食品ロスの量は年間600万トン、その内の約半分は家庭から排出されている。本研究は家庭の食品ロスの認識・頻度、家族構成の違いによる家庭の食品ロスの発生原因を明らかにするために、オンラインアンケート調査を実施し、100名のアンケートの有効回答があった。家庭の食品ロスの具体的な量の認識は「知らなかった」「聞いたことがあるがよくわからない」が68%だった。家族構成の違いによる食品ロスの原因は「夫婦と子供から成る世帯」の48%が「食べ残し」、「単独世帯」の69.2%が「消費期限切れによる直接」という結果だった。このことから、家庭の食品ロスの具体的な量まではあまり認識されてないことが分かった。また「夫婦と子供から成る世帯」で多い「食べ残し」や、「単独世帯」で多い「期限切れによる直接廃棄」を削減していくために、家族構成別の家庭の食品ロス削減方法を検討していく必要が重要と考える。