本研究では、食品ロスの国内発生量の半分以上を占める事業系食品ロスに焦点を当て、排出事業者の食品ロス排出量、及び食品ロスの受入施設の候補である福祉施設における食品使用量(利用ポテンシャル)に関する情報等を収集し、その実態を明らかにした。また、食品種類別の排出量・使用量の日次データを用いて、ブートストラップ法により排出量・使用量のうち需給マッチング可能な比率(マッチング率)の信頼区間等を推定した。以上の検討を通じて、岡山県における事業系食品ロス削減・利活用に係る政策的な優先順位付け・計画的推進に資する基礎情報を得ることを目的とした。