廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-7-P
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A4 食品ロス
未利用魚を巡る現状と課題
*佐々木 俊介渡辺 浩平酒井 悠衣
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抄録

漁獲されたものの中には、水揚げされることなく廃棄されるものや、水揚げされたとしても市場に出回らずに廃棄されるものが存在しており、このような魚は未利用魚と呼ばれている。未利用魚の利活用は、水産業の活性化とともに、水産資源の効果的な利用、広い意味での食品ロスの削減、食文化の多様性の確保、命を大切にする教育など、様々な分野への効果が期待される。現状において、未利用魚に関する研究は進んでいる状況にあるとはいえない。どのような魚種が未利用魚となっているのかについては、ある程度研究が進みつつある。しかしながら、漁獲されたうちどれだけの量が未利用魚として廃棄されているのかについて、信頼性の高いデータは得られていない。現在、未利用魚の活用が進みつつあり、新聞やテレビといったマスメディアに取り上げられることが増加してきているが、研究対象として未利用魚を扱っているのは、少数にとどまっている。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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