廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-9-P
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A1 ごみ発生抑制・性状分析
プラスチックリサイクル関連施設からの排水経由におけるマイクロプラスチック排出調査
*恒松 雅大下 和徹塩田 憲司高岡 昌輝
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抄録

現在、日本の都市ごみ焼却施設から排水経由で排出されるマイクロプラスチック(MPs)の排出状況調査が数例実施されている。プラント排水中や洗煙排水中には多種多様なMPsが含まれ、それらのほとんどは排水処理プロセスによって除去されていることが分かっている。本研究では、日本のプラスチックリサイクル関連施設に注目し、MPsの個数濃度、種類、排水処理プロセスでの除去挙動や排出状況の把握を目的とした。結果として、排水処理プロセスに流入するMPs個数濃度は 6.00×10³個/L、流出するMPs個数濃度は4.24個/Lとなり、排水処理により99.9%以上のMPsが除去された。本施設から排水経由で下水中に排出されるMPs個数濃度は他の文献で示された下水処理場へ流入するMPs個数濃度と同程度であり、本施設からのMPs排出が下水に与える影響は、現状の排水処理設備により低く抑えられていることが分かった。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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