廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D1-2-O
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D1 焼却
ごみ焼却工場へのAI・IoT技術適用に関する取り組み(第3報)
*加藤 愛鈴木 航江草 知通寺沢 良則原田 朋弘
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抄録

近年、ごみ焼却施設の重要なニーズの1つとして、施設の持続可能性を追求した安定稼働とコスト削減の両立が求められている。また、ベテラン運転員の不足や不測の事態への対応などが深刻化しており、CO2排出抑制に係る安定稼働とコスト削減を両立する上で、これまで以上に遠隔での運転支援が必要不可欠なものとなりつつある。この様な中、当社では複数の焼却施設の運転状況を一元管理すべく、クラウドを活用した遠隔・運転支援システムを構築して運転データを集約、得られたノウハウを水平展開し、焼却施設運営の高度化・効率化を図る取組について横浜市と共同研究を行った。結果、4日間の高度自動運転により手動介入が大幅に低減でき、蒸発量、CO、NOxも通常運転と同等のパフォーマンスが発揮できる可能性が確認された。今後長期での検証を実施し、季節変化などによるごみ質の変動を考慮した更なる精度向上と手動介入回数の低減を目指す。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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