廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D1-1-O
会議情報

D1 焼却
一般廃棄物焼却施設のごみピット内ばら撒き動作と均質化の関係
*八景 勇樹樋口 良之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

一般廃棄物焼却の安定燃焼には、炉内へ投入するごみの均質化が求められる。そのために、ピット内においてバケット付き天井クレーンにより、貯留されているごみを攪拌する方法がとられる。例えば、ごみ質として低い発熱量を持つごみの上に高いものを積み上げ、バケットで掴みと放ちを繰り返し攪拌している。また、基準ごみ質からの乖離が大きなものを、クレーンを横行や走行させながらバケットを徐々に開き、ピット内でごみをばら撒く動作で、攪拌効果を狙うこともある。最近では、施設の自動化が進められる中で、運転員が行うばら撒き動作を定量的に把握したいニーズも高まっている。本報では、ばら撒き動作が中長期の運転において、ごみの均質化などにどの程度効果があるのかを検証した。実機を使った中長期の検証の困難さに鑑み、離散系システムシミュレーションを用いたシミュレータを開発し、ばら撒き動作を評価し、その特徴を明らかにした。

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top