廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A3-1-O
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A3 住民意識・環境教育
他者の行動が個人のごみ減量行動に与える影響
*篠木 幹子阿部 晃士
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抄録

ごみの減量行動に影響を与える要因として、個人の環境問題に対する態度や価値観、規範意識等さまざまな要因の影響が検討されている。本報告では、ごみの減量行動を対象とし、社会における他者の行動がごみの減量行動にどのような影響を与えるのかに焦点をあてて検討した。分析に用いたデータは、我われが実施した「環境問題に関する意識と行動:2023 年全国 Web 調査(B票)」である。分析の結果、(1)他者の行動に関しては、地域の5割程度がごみの減量に協力していると推定している人が最も多く、協力している人が少ない、またはほとんどの人が協力している、と推定する人は少ない、(2)他者行動の推定値とごみ減量行動に関しては、他者行動の協力率の推定値が高くなるほど、自分のごみの減量行動の実施数も多くなり、フリーライド志向の強弱によって、推定値とごみ減量の関連が異なる交互作用効果はみられないことがわかった。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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