主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 34
開催地: 大阪工業大学
開催日: 2023/09/11 - 2023/09/13
地球温暖化の進行により、CO2を分離・回収し、他の化合物に変換して有効利用するCCU技術が近年注目されている。CO2とエチレンジアミン(EDA)を触媒存在下で反応させることで化学品の原料であるエチレン尿素(EU)が生成するが、エネルギーロスの大きい圧縮・精製過程を要する高圧・高純度のCO2を必要とすることが課題である。無機材料でCO2を吸着し、アミンと反応させることで、高圧CO2が不要となる。そこで、Mg-Al系層状複水酸化物(Mg-Al LDH)に着目した。Mg-Al LDHはCO2を吸着できる性質を持ち、CCU技術への応用が期待される。また、TixZr(1-x)O2を用いたCO2吸着およびEU合成の研究では、Zr含有量が多いほどEUの生成量が増加した。そこで、本研究ではZrをドープしたLDHを合成し、CO2を吸着させEDAと反応させることで高圧・高純度CO2が不要なEU合成を検討した。