廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D4-5-O
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D4 排ガス処理・監視
HCl 除去に及ぼすCO型Mg-Al 系層状複水酸化物の性状の影響
*西谷 清花亀田 知人熊谷 将吾齋藤 優子森 浩一伊藤 一郎鈴木 雅博吉岡 敏明
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抄録

ゴミ焼却施設から発生する排ガスには、酸性ガス(HCl, SOx, NOx)が含まれており、適切な処理が必要である。乾式法による酸性ガス処理では、HClとSOxを消石灰(Ca(OH)2)の噴霧によって中和処理しする。飛灰として回収したCaCl2等の中和生成物は、最終処分場で埋め立てるが、高塩濃度の浸出水や処理施設の管理問題に繋がる。そのため、環境負荷が小さい酸性排ガス処理プロセスの確立が求められてきた。CO3型Mg-Al系層状複水酸化物(CO3・Mg-Al LDH)は、酸性ガス除去とアニオン交換による構造再生が可能であり、この機能を活かした新たな酸性ガス循環処理プロセスが構築できる。本研究では、CO3・Mg-Al LDHの化学特性を制御し、高度酸性ガス処理を実現するために、HCl除去に及ぼすCO3・Mg-Al LDHの性状の影響を検討した。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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