廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E1-8-P
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E1 最終処分場の維持管理・モニタリング
廃棄物処理場における手選別作業の作業環境の標準化に関する人間工学的検討
*今村 太一落合 知Ham Geun-Yong山田 正人石井 一英
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抄録

廃棄物処理場における手選別作業の作業環境には仕様がなく、現場の経験則によって定められている。廃棄物処理業での人手不足を解消するためにも選別精度や選別量を落とすことなく作業者が作業しやすい環境を整備していく必要がある。よって本研究では手選別作業台(ベルトコンベヤ)の「高さ」「幅」「速さ」の3条件が実際の作業に与える影響を考察した。本実験では缶とペットボトルを体積比1:1で混合した実験材料をベルトコンベヤに流し、作業者には視線解析カメラを装着して、ペットボトルのみ(目的物)を選別するように設定した。実験後、作業者にはアンケートを行い、主観的な作業のしやすさを比較した。作業結果より選別精度や選別量の変化を検討したところ「速さ」と「幅」に関しては明確な影響は見られなかったが、「高さ」は低くなることで手選別範囲が広がり主観的にも作業しやすい条件であることが明らかとなった。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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