廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-2-O
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A4 食品ロス
クラウド型自動計量システムを用いた食品ロス削減実験:5つの支援ツールを用いた介入による家庭系食品ロス発生抑制への効果
*瀬田 康子山川 肇岡山 朋子渡辺 浩平野々村 真希
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抄録

食品ロスは世界的な問題で、日本でも食品ロスの約半分が家庭から排出されている。本研究では、食品ロス量の計測にクラウド型自動計量システムを用い、20~70代の2人以上の世帯、29世帯を対象に合計5週間の家庭系食品ロス削減実験を行った。被験者には食品ロス分別と専用ごみ箱への投入を依頼し、介入期には冷蔵庫内の食品をターゲットとして、「調達」、「保存」、「管理」場面での食品ロス削減行動を支援する5つのツールを介入に用いた。23世帯を介入群とし各世帯にツールを割り当て、残り6世帯を対照群とした。食品ロス量は、介入群で介入前後期の2週間平均で213g減少し、3か月後で5週目のフォローアップ期にリバウンドも発生しなかった。また、混合計画の二元配置分散分析による分析では、交互作用は危険率10%未満で有意となり、介入の効果が示唆された。ただし介入期よりもフォローアップ期に違いが現れる結果となった。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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