主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 34
開催地: 大阪工業大学
開催日: 2023/09/11 - 2023/09/13
食品ロスは世界的な問題で、日本でも食品ロスの約半分が家庭から排出されている。本研究では、食品ロス量の計測にクラウド型自動計量システムを用い、20~70代の2人以上の世帯、29世帯を対象に合計5週間の家庭系食品ロス削減実験を行った。被験者には食品ロス分別と専用ごみ箱への投入を依頼し、介入期には冷蔵庫内の食品をターゲットとして、「調達」、「保存」、「管理」場面での食品ロス削減行動を支援する5つのツールを介入に用いた。23世帯を介入群とし各世帯にツールを割り当て、残り6世帯を対照群とした。食品ロス量は、介入群で介入前後期の2週間平均で213g減少し、3か月後で5週目のフォローアップ期にリバウンドも発生しなかった。また、混合計画の二元配置分散分析による分析では、交互作用は危険率10%未満で有意となり、介入の効果が示唆された。ただし介入期よりもフォローアップ期に違いが現れる結果となった。