廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: F2-8-P
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F2 有害性物質の挙動・無害化処理(1)
都市ごみ焼却飛灰と脂肪酸の混練撥水処理による重金属溶出抑制効果の検証
*橋爪 駿介関野 梨名秋野 友香加世田 大雅大渕 敦司小川 熟人小池 裕也
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抄録

都市ごみ焼却飛灰は有害な重金属類を濃縮しやすく、焼却飛灰中の重金属は水に易溶な形態をとるため、水との接触により環境中に放出されることが懸念される。そのため、埋め立て処理前に安定化処理を行う必要がある。現行の安定化処理法であるセメント固化処理やキレート処理に代わる、安価で体積増加の少ない安定化処理法として、脂肪酸を撥水剤に用いる撥水処理がある。先行研究では撥水剤を焼却飛灰に含浸させる撥水処理を行ったが、撥水剤の添加量や被覆手法については報告例がない。本研究では、神奈川県で採取した都市ごみ焼却飛灰に対して、4 種の脂肪酸を混練する処理を施し溶出試験を行った。溶出試験の結果、混練による撥水処理は重金属依存性を有するものの、高い重金属溶出抑制効果が得られた。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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