主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 34
開催地: 大阪工業大学
開催日: 2023/09/11 - 2023/09/13
トンネル・ダム工事などに伴い、土壌汚染対策法により定められた土壌溶出量基準値である0.01 mg/Lを超えるヒ素を含む土壌が採掘される場合がある。ヒ素を抽出できれば土壌の再使用が可能になるため、吸着によるヒ素の回収が有効と考えられる。本研究では、新たな吸着サイト発現に向けたMg-Fe-Al LDO (sol-gel)の合成と、合成したLDOの構造や形態について検討した。また、吸着剤としての性能を評価するためヒ酸アニオンの吸着実験を行い、吸着挙動について検討を行なった。ゾル-ゲル法で合成したLDOは共沈法で合成したLDOに比べて約1.7倍に比表面積が増加し、Feの添加によりヒ酸アニオンの吸着量も約2.0倍に増加した。Asとの親和性に優れたFeを使用した事により新たな吸着サイトとして発現したことが示唆された。