旧来より災害時の支援活動にボランティアが多数参加している姿は報道されている。しかし、炊き出しや、がれき撤去、いわゆる「食べて支援」などに限られ、災害廃棄物処理に係る報道は少なく、また課題も認識されていない。さらに、基礎自治体の行政事務や、災害ボランティアセンター(人事)を代行する社会福祉協議会視線ではボランティアを「群」として、敢えて初心者扱いをするのみで、能力活用も、課題の可視化もされていない現状が有る。一方で、災害ボランティア側では経験値の蓄積があり、建築リサイクル法を熟知するボランティアも多い。むしろ、勉強不足な地方議員、被災者、行政職員、社協職員に翻弄されたり、不要な疑いの目を向けられたりすることさえもある。災害廃棄物処理の効率化は、ベテラン災害ボランティアを多数投入することにより可能であると筆者は信ずる。廃棄物資源循環学会会員の皆様方とも忌憚のない議論を行い問題解決して行きたい。