廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C1-8-P
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C1 容器包装およびプラスチック(1)
紙製品に含有する全フッ素分析への蛍光X線分析の応用検討
*池田 智岡﨑 なつ実三宅 祐一齋藤 隼輝松神 秀徳
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抄録

PFASは優れた機能性から様々な製品に使用されてきたが、近年、環境汚染への懸念が高まっている。市場流通やリサイクルにおいて多検体の検査が求められる可能性があり、従来法(LC-MS/MSやCIC)より簡便に短時間で識別できる分析手法が求められる。本研究の目的はPFASのスクリーニング分析への波長分散型蛍光X線分析装置(WDX)による全フッ素分析の応用検討であり、入手が容易な紙製品から着手した。CIC分析済みの食品接触系紙製品26点を適切な大きさに切断後WDXで分析した結果、18点の試料からFを検出した。WDX分析値はCICに比べて3倍前後高い数値であったが、両分析値には強い相関(相関係数0.914)が得られており、WDXは紙製品にフッ素化合物の使用有無を判別するスクリーニング分析に利用可能であることが確認された。今後、別材質での検証が検討課題となる。

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