廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A2-7-P
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A2 ごみ発生・排出抑制(2)
ミッシングプラスチックについての考察と河川における自動ごみ取機設置の提案
*舟木 賢徳
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抄録

海洋プラスチックについては、2015年に発表されたJambeckらの、海洋に累積滞留しているとされるプラスチック約1億5千万tの推計値は過大である。河川水面清掃業務に従事した経験から、ミッシングプラスチックのほとんどは、深海ではなく、河川敷、海岸に滞留している。そして、河川敷、海岸こそが、マイクロプラスチックの発生場所である。ここでは、絶えず、日光の紫外線を受けるとともに、潮の干満等により、水に濡れたり、乾いたりを繰り返すことで、マイクロプラスチック化していく。すなわち、マイクロプラスチックが誕生する場所は、河川敷・海岸である。その発生を防止する方法は、使い捨てプラスチックの発生抑制と、海岸・河川敷に滞留しているプラスチックの除去、及び、各河川に自動ごみ取機を設置して、河川を通じて海洋に流出するプラスチックを防止することが必要である。

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