主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 35
開催地: つくば国際会議場
開催日: 2024/09/09 - 2024/09/11
回転式表面溶融炉は焼却残さなどの廃棄物から、スラグと貴金属を含む金属資源を生産すると同時に重金属などを飛灰として揮発分離できるため、循環型社会の形成につながる技術である。これまでの取り組みにより、マテリアルリサイクル困難な廃プラスチックを原料とした燃料(RPF)を用いることで、灯油使用量ゼロの自立溶融を実現すると同時に、大幅な燃料コスト削減を実現した。本報告では、更なる省エネ化と、低品位な廃プラの利用を目的とした2つの試験について報告する。試験①では、実炉におけるRPF使用量低減試験を実施し、RPF混合割合を26%まで低減することで、燃料コストを灯油専焼時の運転に比べて69%削減可能と確認した。試験②では、自社テストプラントにおいてSRを用いた自立溶融試験を行い、低品位な廃プラを溶融炉で利用可能であることを確認した。