主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 35
開催地: つくば国際会議場
開催日: 2024/09/09 - 2024/09/11
2050 年カーボンニュートラルの達成に向けて、大幅な温室効果ガス(GHG)の排出削減を行う必要がある。産業部門、特に素材産業におけるGHG 排出量の割合は大きく、同産業における脱炭素は喫緊の課題である。素材産業の1つである石油化学産業においては、製品の製造プロセスにおいて大量の熱(蒸気)を使用するが、その熱源は化石燃料である。一方、一般廃棄物焼却施設では、従来ごみ発電が行われてきたが、その発電効率は高くても20%程度であり、廃棄物が持つエネルギーの有効利用の観点からは効果的とは言えない。そこで、廃棄物の焼却熱を石油化学コンビナート等の製造プロセスで高効率に利用することが、GHG 削減の観点から有効と考えられる。本研究では、石油化学コンビナートの近隣に大規模な焼却施設を建設し、焼却熱を石油化学コンビナートに直接供給することを想定し、そのCO2排出量・事業コストを推計した。