廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E3-10-P
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E3 浸出水・発生ガス
二酸化炭素高溶存溶液を用いた焼却灰埋立層中和の検討(その3)
*宮脇 健太郎深井 晴之松本 紋奈
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抄録

一般最終処分場における主たる埋立物は焼却残渣であり、アルカリ性物質を多く含有する。一部の処分場では浸出水pHが高い値を示し、排水基準を長期間満たさない事例が存在する。焼却残渣の中性化に関して、二酸化炭素CO2を用いた焼却灰の中和・重金属不溶化の検討事例は多く報告されている。筆者らは、近年UFB生成ノズルを用いて二酸化炭素を飽和状態で溶存させた溶液(二酸化炭素高溶存溶液)を用い、埋立焼却灰層の緩慢な中和の検討を実施している。 本報告では、焼却灰層に二酸化炭素高溶存溶液(CO2-UFB水)を通水した試験、通水した焼却灰層の焼却灰粒子のSEM観察およびSEM-EDXによる元素組成などを示した。前報に続き、焼却灰層間隙の中和が進行し流出液(浸出水)pHが低下し無機炭素IC濃度が上昇することを確認し、またSEM画像にて表面の密実でない(疎な)結晶生成、SEM-EDXによるCaCO3形成を確認した。

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